OEMガイド

OEMとは?食品容器・日用品を製品化するまでの流れとメーカー選びのポイント

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、自社ブランドの商品を製造会社へ委託して製造する仕組みです。 食品容器や日用品の分野でも、紙コップ、食品トレー、シリコーン製品、保冷バッグなど、多くの商品がOEMによって開発・製造されています。 一方、初めてOEMを検討する場合は、 どの段階から相談できるのか 最低注文数量はどれくらいか 新しい金型が必要なのか サンプルと量産品の品質をどう合わせるのか 中国工場とのやり取りをどのように進めるのか といった疑問も少なくありません。 富士新能源(南通)有限公司では、日本市場向けの食品容器・日用品を中心に、仕様検討、試作、量産、品質検査、出荷まで一貫して対応しています。 本記事では、OEMの基本的な仕組みだけでなく、実際の製造現場で重視しているポイントも交えながら、製品化までの流れを解説します。

OEMとは?食品容器・日用品を製品化するまでの流れとメーカー選びのポイント

OEMとは

OEMとは、発注企業のブランドで販売する商品を、別のメーカーが製造する仕組みです。

一般的には、発注企業が商品の企画、販売方法、ブランド設計を担当し、OEMメーカーが製品仕様の確認、試作、製造、検査、梱包などを担当します。

例えば食品容器では、同じ紙コップでも、容量や紙の厚み、表面加工、印刷、梱包方法を変更することで、販売先や用途に合わせたオリジナル商品を開発できます。

富士新能源では、完成済みの仕様書を受け取って製造するだけでなく、参考商品、写真、希望サイズ、目標価格などをもとに、仕様を整理する段階から相談を受けています。

具体的な仕様が決まっていない場合でも、次のような情報があれば検討を始められます。

  • 使用目的
  • 内容物
  • 希望するサイズや容量
  • 希望数量
  • 販売予定価格
  • 使用温度
  • 耐水性や耐油性の要否
  • 電子レンジ対応の要否
  • 印刷や個包装の有無
  • 希望納期

OEMとODMの違い

OEMと似た言葉にODMがあります。

大きな違いは、商品企画や設計を主に誰が行うかです。

OEMでは、発注企業が考えた商品仕様に基づいて、メーカーが製造を行います。

一方、ODMでは、メーカー側が商品の企画や設計にも関わり、発注企業へ製品仕様を提案します。

ただし、実際の商品開発では、OEMとODMを明確に分けられないこともあります。

例えば、

  • 既存商品の深さだけを変更したい
  • 既存の木製スタンドに合う容器を作りたい
  • 紙容器をバガス素材へ変更したい
  • 目標価格に合わせて重量や梱包仕様を見直したい

といった案件では、発注企業の要望をもとに、メーカー側が素材、形状、金型、製造方法を提案します。

富士新能源でも、指定仕様に基づく製造だけでなく、既存型の活用、新規金型の検討、材質変更、サイズ調整など、企画段階からの提案に対応しています。

OEMが向いている企業

OEMは、次のような企業に向いています。

  • 自社ブランドの商品を作りたい
  • 既製品とは異なるサイズや形状の商品を販売したい
  • 自社で製造設備を持たずに商品開発をしたい
  • 現在の商品仕様や仕入価格を見直したい
  • 複数の素材や製法を比較したい
  • 日本市場向けの品質条件に対応できる中国工場を探している
  • 新しい仕入先や製造拠点を検討している

ただし、OEMを利用すれば必ずコストが下がるわけではありません。

数量が少ない場合や、新規金型、特殊印刷、専用原材料が必要な場合は、既製品よりも初期費用が高くなることがあります。

そのため、商品単価だけではなく、金型費、検査費、梱包費、輸送効率まで含めて検討することが重要です。

富士新能源で対応している主な製品分野

富士新能源では、食品容器や日用品を中心に、複数の素材と製法に対応しています。

紙製品

  • 紙コップ
  • 断熱紙コップ
  • 紙皿
  • 紙ボウル
  • バガス容器

紙製品では、容量、紙の厚み、ラミネート仕様、印刷、底部の圧着条件などが品質に影響します。

特に紙コップでは、見た目に問題がなくても、底部や側面の圧着状態によって水漏れが発生することがあります。

アルミ製品

  • アルミ容器
  • アルミホイル
  • おかずカップ
  • コンロガード

アルミ製品では、厚み、形状、折り加工、表面状態、梱包時の変形防止などを確認します。

プラスチック・真空成形製品

  • PET容器
  • PP容器
  • PLA容器
  • クリアカップ
  • トレー

真空成形製品では、材質だけでなく、重量、厚み、透明性、嵌合性、耐熱性などが重要です。

同じ外寸でも、材質やシート厚によって使用感や強度が変わります。

シリコーン製品

  • キッチン用品
  • 鍋敷き
  • 生活雑貨

シリコーン製品では、硬度、色、におい、表面状態、成形精度などを確認します。

保冷・縫製製品

  • 保冷バッグ
  • 保冷トート
  • 日用品収納製品

縫製品では、生地、断熱材、縫製方法、ファスナー、持ち手、印刷、梱包方法など、複数の部材を組み合わせて仕様を決めます。

木製品

  • 木製スタンド
  • キッチン用品
  • 生活雑貨

木製品では、木材の種類、含水率、寸法、表面処理、他製品との嵌合性などを確認します。

OEM製品が完成するまでの流れ

OEM製品は、問い合わせ後すぐに量産へ進むわけではありません。

用途や数量を確認し、仕様、見積もり、サンプル、検査基準を順番に整理する必要があります。

富士新能源では、主に次の流れで商品開発を進めています。

STEP1 お問い合わせ・ヒアリング

最初に、作りたい商品や現在の課題を確認します。

具体的な図面や仕様書がなくても、参考商品や写真、現在使用している商品があれば検討できます。

ヒアリングでは、主に次の点を確認します。

  • 商品の用途
  • 内容物
  • 希望サイズ
  • 希望数量
  • 希望価格
  • 販売先
  • 使用環境
  • 希望納期
  • 必要な性能
  • 梱包方法

食品容器の場合は、内容物の温度、油分、水分、保存時間なども重要です。

例えば、同じボウル形状でも、乾燥食品に使用する場合と、温かく油分を含む食品に使用する場合では、適した素材や表面処理が異なります。


STEP2 仕様検討・ご提案

ヒアリング内容をもとに、素材、形状、サイズ、製法、重量、梱包仕様などを検討します。

この段階で重要なのは、外観だけで仕様を決めないことです。

例えば、紙コップでは次の条件が品質や価格に影響します。

  • 原紙の種類
  • 紙の厚み
  • ラミネート材
  • 底紙の仕様
  • 側面と底部の圧着条件
  • 印刷方法
  • 1袋当たりの入数
  • 外箱への梱包数

また、バガス容器では、竹パルプとバガスの配合、表面加工の有無、製品重量、使用温度などを確認します。

既存型を使用できる場合は、金型費を抑えられる可能性があります。

一方、深さ、外径、形状などを変更する場合は、新規金型が必要になることがあります。


STEP3 お見積もり・MOQの確認

仕様の方向性が決まった後、製品価格、金型費、印刷費、梱包費などを確認します。

MOQ、つまり最低注文数量は、すべての商品で同じではありません。

主に次の条件によって変わります。

  • 原材料の最低購入数量
  • 既存型を使用できるか
  • 新規金型が必要か
  • 印刷の有無
  • 製造ラインの最低生産数量
  • 個包装や専用パッケージの有無
  • 外箱や部材の最低発注数量

例えば、本体は小ロットで製造できても、専用印刷袋や外箱の最低数量が大きく、最終的なMOQが増える場合があります。

そのため、製品単体だけでなく、包装資材まで含めて数量を確認します。


STEP4 サンプル作成・確認

量産前には、サンプルを確認します。

既存型を使用する場合は既存サンプル、新規仕様の場合は試作品を作成します。

確認項目は製品によって異なりますが、主に次の点を確認します。

  • サイズ
  • 重量
  • 厚み
  • 表面状態
  • 使用感
  • 容量
  • 嵌合性
  • 印刷内容
  • 梱包状態

食品容器では、実際に内容物を入れて確認することも重要です。

例えば、容器単体では問題がなくても、既存の蓋や木製スタンドと組み合わせると、寸法差によって嵌合しないことがあります。

そのため、組み合わせて使用する部材がある場合は、対象品を確認しながら寸法を決めます。


STEP5 量産前の仕様確定

サンプル確認後、量産仕様を確定します。

この段階では、口頭だけでなく、仕様書や承認サンプルをもとに確認することが重要です。

主に次の項目を確定します。

  • 材質
  • 製品寸法
  • 製品重量
  • 許容差
  • 印刷
  • 梱包方法
  • 入数
  • 外箱表示
  • 検査方法
  • 合否基準

量産開始後の仕様変更は、追加費用や納期遅延につながる可能性があります。

特に新規金型を作成する場合は、金型作成前に寸法や形状を十分に確認する必要があります。


STEP6 量産・品質検査

量産では、製造開始時、工程中、完成後の各段階で品質を確認します。

富士新能源では、製品特性に応じて、次のような検査を実施しています。

  • 外観検査
  • 寸法確認
  • 重量確認
  • 水漏れ検査
  • 嵌合確認
  • 印刷内容の確認
  • 梱包状態の確認
  • 梱包後の重量確認

紙コップの水漏れ検査

紙コップでは、製造中に一定間隔でサンプルを抜き取り、水を入れて漏れがないか確認します。

現在、対象製品では1.5時間ごとに20個を抽出し、水漏れ検査を実施しています。

水漏れは、底部の圧着不足、側面の接着状態、紙やラミネート部分の損傷などによって発生する可能性があります。

そのため、完成品だけでなく、製造条件や圧着状態も確認します。

クリアカップの重量確認

一部のクリアカップでは、製造開始時に30個を抜き取り、重量を確認しています。

例えば基準重量が5.7グラムの場合、許容差を設定し、製品の厚みや成形状態に大きなばらつきがないか確認します。

重量は、製品の強度や材料使用量を確認する指標の一つです。

紙粉や異物混入への対策

紙製品では、型抜き刃の摩耗や清掃不足により、紙粉や細かな紙片が混入する可能性があります。

そのため、型抜き刃の状態確認、抜型の定期清掃、製造開始時の確認を行います。

また、ラミネート工程や分切工程では、紙端に損傷がないかを確認し、異常がある部分が製品へ混入しないよう管理します。

再稼働時の初期製品確認

製造ラインを停止した後に再稼働する場合、温度や圧着条件が安定するまで、初期製品の状態が安定しないことがあります。

対象工程では、再稼働直後の初期製品を量産品へ混入させず、状態を確認してから通常生産へ移行します。

このような工程管理は、サンプルと量産品の差を抑えるために重要です。


STEP7 梱包・出荷・納品

品質検査が完了した製品は、承認された梱包仕様に基づいて梱包します。

主に次の点を確認します。

  • 1袋当たりの入数
  • 1箱当たりの入数
  • 外箱サイズ
  • 外箱表示
  • 製造ロット
  • 製造日
  • 梱包状態
  • パレット積み
  • コンテナへの積載効率

梱包は、単に製品を箱へ入れる工程ではありません。

外箱が大きすぎると輸送効率が低下し、逆に詰め込みすぎると製品が変形する可能性があります。

特にアルミ容器や真空成形製品では、輸送中の圧力による変形を防ぐ梱包設計が必要です。

出荷条件は案件ごとに異なりますが、中国国内の指定倉庫への納品、港や物流会社への引き渡し、日本向け輸出など、条件を確認しながら対応します。

OEMにかかる主な費用

OEMの費用は、製品単価だけで決まるわけではありません。

主に次の費用があります。

  • 製品代
  • 金型費
  • サンプル費
  • 印刷版代
  • 包装資材費
  • 検査費
  • 梱包費
  • 輸送費
  • 関税や輸入諸費用

特に新規商品では、金型費や試作費が必要になることがあります。

また、価格を下げるために製品重量を下げすぎると、強度不足や成形不良につながる可能性があります。

富士新能源では、単純に最安価格を提示するのではなく、使用条件と必要品質を確認したうえで、材料、重量、梱包、製造方法を検討します。

OEMの納期はどれくらいか

納期は、製品の開発内容によって異なります。

既存型を使用し、仕様変更が少ない場合は45日前後で進められます。

一方、次のような案件では、追加期間が必要です。

  • 新規金型を作成する
  • 新しい材質を使用する
  • 専用色を調色する
  • 印刷版を作成する
  • 専用パッケージを作成する
  • 機能試験や嵌合確認が必要
  • 輸送試験が必要

また、中国で製造して日本へ輸送する場合は、製造期間だけでなく、船積み、通関、日本国内配送まで考える必要があります。

希望納期が決まっている場合は、仕様が完全に決まる前でも、早い段階で相談することをおすすめします。

OEMメーカーを選ぶポイント

OEMメーカーを選ぶ際は、価格だけで判断しないことが重要です。

1.希望する素材や製法に対応できるか

すべてのOEMメーカーが、すべての製品を得意としているわけではありません。

紙、アルミ、真空成形、シリコーン、縫製など、商品に必要な設備や技術を持っているか確認します。

2.仕様が未確定でも相談できるか

初めての商品開発では、最初から完全な仕様書を用意できないこともあります。

参考商品や用途をもとに、素材、形状、重量、梱包を提案できるメーカーの方が進めやすくなります。

3.品質管理の内容が具体的か

「高品質です」という説明だけでは、実際の管理内容は分かりません。

次の点を確認することが重要です。

  • 何を検査しているか
  • どの頻度で検査しているか
  • 検査記録を残しているか
  • 不具合発生時に製造ロットを追跡できるか
  • 不良の原因と再発防止策を説明できるか

4.サンプルと量産品の差を管理できるか

サンプルが良くても、量産で品質が変わることがあります。

量産開始時の条件確認、工程検査、完成品検査が行われているかを確認します。

5.日本語で細かな意思疎通ができるか

中国工場との取引では、言語だけでなく、品質基準や商習慣の違いが問題になることがあります。

例えば「目立たない傷は問題ない」という認識と、「日本の売場では不良扱いになる」という認識に差が生じることがあります。

そのため、日本市場の品質感覚を理解し、日本語で具体的な条件を共有できる体制が重要です。

中国OEMのメリットと注意点

中国には、幅広い製造設備と部材サプライチェーンがあります。

そのため、複数の素材や加工方法を組み合わせた商品開発を行いやすい点がメリットです。

中国OEMの主なメリット

  • 多様な製造方法に対応しやすい
  • 原材料や部材を調達しやすい
  • 新規金型を使用した開発がしやすい
  • 一定数量以上ではコストメリットが出やすい
  • 素材や仕様の選択肢が多い

中国OEMで注意したい点

  • 品質基準を数値や写真で共有する
  • サンプルだけでなく量産条件を確認する
  • 表示、包装、外箱情報を事前に確定する
  • 輸送期間を含めて納期を考える
  • 不具合発生時の対応方法を確認する

中国製であること自体が品質問題の原因ではありません。

仕様、検査基準、工程管理、コミュニケーション方法が曖昧なまま量産へ進むことが、トラブルの原因になります。

富士新能源のOEM対応

富士新能源(南通)有限公司は、2006年に設立された、日本企業100%出資の中国製造企業です。

中国江蘇省南通市に製造拠点を置き、紙製品、アルミ製品、プラスチック・真空成形製品、シリコーン製品、保冷・縫製製品、木製品など、複数分野のOEMに対応しています。

敷地面積は5万平方メートルを超え、製品企画、試作、金型開発、量産、品質管理、梱包、出荷まで一貫して相談できます。

富士新能源の特徴は、単に中国で製造するだけではなく、日本市場向けに仕様と品質条件を整理しながら進められる点です。

例えば、品質不具合が発生した場合は、単に不良品を選別するだけでなく、

  • どの工程で発生したのか
  • 設備や金型に問題がなかったか
  • 原材料や部材に異常がなかったか
  • 検査頻度は適切だったか
  • 再発を防ぐために何を変更するか

を確認します。

紙粉混入への対策では、型抜き刃の摩耗確認や抜型の清掃頻度を見直します。

ラミネート紙の端部損傷が原因となる場合は、分切前の原反端部を先に確認し、異常部分が製品へ混入しないよう管理します。

製造ライン再稼働時に品質が安定しない可能性がある工程では、初期製品を通常品へ混入させず、条件が安定したことを確認してから生産を続けます。

こうした現場での改善を積み重ね、日本市場で求められる品質へ近づけることを重視しています。

まとめ

OEMは、自社で製造設備を持たずに、オリジナル商品を製品化できる仕組みです。

ただし、商品を安定して量産するためには、見た目や価格だけでなく、素材、製法、金型、検査方法、梱包、輸送まで整理する必要があります。

特に食品容器では、紙の厚み、圧着状態、製品重量、嵌合性、水漏れ、輸送中の変形など、複数の条件が品質に影響します。

富士新能源では、企画段階から仕様を確認し、試作、量産、品質検査、出荷まで一貫して対応しています。

仕様書が完成していない段階でも、参考商品や用途、希望数量をもとに検討できます。

食品容器や日用品のOEMをご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

よくある質問

仕様が決まっていなくても相談できますか?

はい。用途、希望数量、サイズ、希望価格など、 分かる範囲からご相談いただけます。

小ロットでも依頼できますか?

最低注文数量は、商品、製造方法、 印刷や新規金型の有無によって異なります。

新しい金型は必要ですか?

既存型で希望仕様に対応できる場合は、新規金型が不要なこともあります。外径、深さ、形状などを変更する場合は、新規金型が必要になる可能性があります。

サンプルは作成できますか?

はい。既存サンプルの提供や、新規仕様の試作に対応しています。試作方法によって費用と期間が異なります。

日本語で対応できますか?

はい。商品相談、仕様確認、見積もり、サンプル確認、量産進捗など、日本語で対応しています。

食品容器以外も相談できますか?

はい。紙、アルミ、プラスチック、シリコーン、縫製、木製品など、日用品分野にも対応しています。

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企画段階のご相談から、仕様検討、サンプル作成、量産まで、日本語で一貫して対応します。

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